衛生観念がない!

 

昨日の干し柿作りの最中のこと。紐でくくった柿を煮沸消毒しようとしていたら、母から「お湯が汚い!新しい水にしなさいよ、マフィン屋みたくなるよ」マフィン屋を引き合いに出されましたが、

やや赤っぽくなったお湯は渋が滲み出たもので汚いものではありません。お湯に10秒、ヘタまでしっかり漬けての煮沸消毒なのです。

母は干し柿を作ったことがないのでわからないけれど、口を出す人間。今回も自分を棚において、マフィン屋を引き合いに出しましたが、

かつての母は衛生観念がまったくありませんでした。

母の友人が賞味期限が切れたデザートをよく買う方で、賞味期限が切れたあとに冷凍したのか、切れる前に冷凍したかわからないデザートや惣菜をよく持ってくるのだそうです。

そして必ず言うのが「賞味期限切れてるけど、冷凍していたから大丈夫」これ。

しかし、冷凍のまま渡してくれれば、まだ安心なのですが、皆で食べようと思ってと持ってくるときは、前日の夜に解凍してしまうそうです。ちなみに食べる時間は14時過ぎなので、ちょっと早いかなと。

 

そして余ったデザートをもらってくるのですが、真夏にクーラーがかかってない暑い部屋に要冷蔵のシュークリームが放置されているのを見たときの衝撃は忘れられません。

急いで冷蔵庫に入れましたが、

母「夕食のあと、お父さんに食べさせようと思ってたのに!」

いやいやいや😂 要冷蔵と書かれたものは食べる直前まで要冷蔵なんだよ。このクソ暑い日に食中毒になってほしいわけ?と強めに言ったら、

「あんただって、衛生観念がないくせに!」と何故か私をバカにしてきましたが、一応ね、大昔の話だけど、製菓専門学校で一通り習って来たんだよ!私は!

 

母は何か反論できないことがあると、「あんたもそうだ」と言ってくることがあるけれど、マフィン屋と違って、お菓子を商売にはしていないし、家庭で作るお菓子のリスクくらい承知で作ってるつもりだ。

生菓子は冷蔵庫に入れないとダメって当たり前の話がわからなかったのは母なのである。

しかし、今回のマフィン屋騒動でしっかり衛生観念が身についたようだ。件の賞味期限の切れたデザート、また貰ってきたんだけど、カスタードクリームパンだった。貰ってきてすぐに冷蔵庫に入れたのは正解。

しかし、保存料を使っているとはいえ、賞味期限も切れているし、カスタードクリームは食中毒のリスクが高いので捨てることにした。

あのマフィンはClass1くらいの毒性があったっていうんだから、いくら市販のものでも賞味期限切れは安易に食べてはいけない。母の反面教師になったのは有り難い。感謝したいくらいだ(笑)

賞味期限切れてるけど大丈夫は、もうない。食べて食中毒になっても誰も責められない。

ちなみに母が私に言う衛生観念は…作ったお菓子を冷蔵庫に入れないというもの。レアチーズケーキとか要冷蔵のものはもちろん入れるけど、焼き菓子はすぐに食べるから室温においてる。これが衛生観念がない!と言われているようだが、違うのだ。

日持ちしないケーキは冷蔵庫に入れるけど、私が作るケーキはブラウニーとかバターを使ったバターケーキが主流。これは冷蔵庫に入れると硬くなるのである。水分も少ないので冷蔵庫保存するとガチガチになる。

保存するときは小分けにしてラップに包み、冷凍庫保存のほうがいいのだ。

用途用途で使い分けをしているはずが、母の頭では「お菓子はすべて冷蔵庫保存が鉄則」であるので、冷暗所保存もすべて冷蔵庫に入っている。まぁ年寄りだから仕方ないのかも。冷蔵庫に入れると一切腐らない伝説を信じている世代だからね。

 

以前、母がもらってきたオールドファッションドーナツを冷蔵庫で発見したときは、かなりショックを受けたよね。揚げ物を冷蔵庫に入れるなんて…😂もちろんクッキータイプのサクサクオールドファッションは、もっとボロボロになって食べにくかったのなんの。

 

O157ノロもすべての食中毒も怖い。自己責任とも言われるが、提供する側の考えの甘さや認識不足が今、問題となっている。食の安全はどう守られるべきか。しかし今年は食中毒のニュースが多かったですねー。

食中毒といえば、初任給で買った生牡蠣にあたった21歳の春とか、真夏のカニに中った21歳の夏とか、あれから牡蠣は見るのも嫌になったけれど😇

21歳からはすごい食中毒にならなかったのは、たぶんあれで地獄を見たからにほかならない。これからも食の安全を守るぞ。