紆余曲折

 

父の退院まであと二日ですが、ここまで紆余曲折ありました。

1月に黄疸で入院したときは死の覚悟をしていたようで、自ら生前整理をしていたそうです。次、入院したら退院できない、そんなことを言っていましたが、実際のところ、まだまだ先。しかし将来のことを見据え、兄家族が一緒に住んでくれるなら2階を明け渡すとか、遺産の話とか、色々話だし、そのたびに話し合ってきました。2月下旬に退院しましたが、10日ほどで再入院。

お腹に入っているチューブが抜け、胆汁が体内に染み出し、感染症を引き起こしたといいます。

3月上旬にそれが起こり、さらに4月中旬にも起こり、明後日退院する予定だけど、また感染症が起きれば退院は延期になります。

4月上旬に訪問看護を導入する話し合いの際にはまだ体力がなく、おぼつかない状態で、何にでも同意していたのですが、身体が元気になるにつれて、訪問看護はいらない。自分で何でもできる、介護ベッドは寝たきり専用だからいらない等、駄々をこね始める始末。

実際、訪問看護は父の体調管理のため、病院(主治医)と連携しているわけです。介護ベッドは寝たきり専用ではなく、体調が良いときは起きていればいい話だし。

しかし父はお金がかかると渋っているそうなのですが、実際は入院している方が倍かかっています。

毎回、面会の際に父から苦言をうけている母ですが、訪問看護や介護サービスを受けるのは退院の絶対条件なのでこればかりは引き下がるわけにはいきません。

父は階段を登り降りできるまで回復していますが、もう2階には上がらせません。今は元気でも、一時退院という形なのです。また感染症が起きたら入院する手筈になっており、いつまで家で過ごせるか、誰も予想できません。

2年前の手術のあと抗がん剤治療をしたら、もっと長生きできたかも!と両親は言いますが、それでなくても退院後に食欲不振や吐き気等を訴え、当時の主治医から抗がん剤治療を見送られた経緯があり、それを悔やんでいるけれども抗がん剤治療の副作用はもっと酷いものだし、それに苦しんでも完治するわけでもないし。

今回の入院でわかったのは、父は意外と痛みに弱いという点でした。めまい、吐き気、頭痛、とにかく入院中具合の悪くない日はありませんでした。癌だからだ!と主張するけれど、癌細胞がまだ悪さをしていない時期の話です。

胆嚢癌や胆管癌等の癌は抗がん剤治療をしても、5年は生きられないそうです。癌でも5年は生きれると言われるのは肺癌で、これは母方の叔父がそうでした。父方の叔父はアスベスト関係だったので見つかったとき、すでにステージ4。しかし癌が見つかってから2年でお亡くなりに。

癌が見つかっても5年は生きれるを信じてた母は、かなりショックを受けたようです。

父は癌が見つかったとき、たぶんステージ2くらいだったはず。しかし手術する前の再検査で肝臓に湿潤していて…これでステージ3 今はステージ4です。

これからどんどん悪くなると言われています。だけれども父はそれを理解していない様子。今は元気だけれど、いつガクッと来るかわかりません。

そのための介護サービスだったり、訪問看護だったりするわけなのです。

明日、退院前のカンファレンスがあり、金曜日退院です。

駄々をこねているけれど、新しい寝室は気に入ってくれるでしょうか…ねぇ😂