徒然日記〜夢はかく語りき〜

夢日記だったり、最近あった話など。

オキシコドン

 

オキシコドンとはがん患者に処方される痛み止めのことである。ステージ4の父は入院中に痛みを訴え、当初は軽い痛み止めを飲んでいたが、6月からオキシコドンになったというのを主治医から聞いた。つまりオキシコドンを処方されるくらいの痛みがあるっていうことだ。

オキシコドンは朝8時、夜20時1日2回飲む。これは12時間ゆっくり溶けて持続する痛み止めのようだ。その他突発的な激痛にはレスキューと呼ばれる頓服薬もある。

だがオキシコドンには副作用があり、食欲減退、便秘など様々。父はかなり副作用に苦しんでいるようだが、痛み止めをやめることはできない。一昨日は頭重感があり、横になっても良くならないとボヤいていた。

昨日の昼、畑から帰ってきたら父が体調不良で寝ていた。体調がよい日は庭仕事等をしてしまうため、ベッドにいる方が安心してしまう。母が「朝のオキシコドンを飲まなかったのに体調が悪いみたい」と、言った。

え?何で勝手にやめたの?と聞くと、「お父さん副作用が辛すぎるから可哀想」

いやいやいや😂主治医に相談もなく勝手に飲むのをやめるとかありえない。オキシコドンはただの痛み止めじゃないんだよ?もし癌の痛みが出たら、どうするの?レスキューあるから大丈夫じゃないんだよ?と言ったら、

そもそも何故オキシコドンが処方されているかを思い出したようで、「痛みが出たらどうしよう?!」今さら遅いわ😑 やはり18時くらいに痛みが出てきたというので、ちょっと早めに20時分のオキシコドンを飲んだらしいが、夜中に痛みが出るらしいので無事に寝付くまで不安だった。

母は簡単に考えてしまうところがある。後先考えずに突発的になるのだ。

1月に父に黄疸が出た際、私はすぐに通院したほうがいいと言ったが、母は「外科で貰ってる鎮痛剤が強すぎて胃を壊しただけだから、黄疸は2〜3日すれば治るよ」はい?胃痛と黄疸は関係ないし、絶対胆嚢がんの方だよ。

最終的に元看護師の友人に相談したら、月曜日に通院しろと言われて、しぶしぶ通院したら、緊急入院になったっていうね😑

3月、退院から14日目、午後からCT検査が入っていたが朝から発熱しているという。父「寝てれば治るよ」というが、絶対関連があるから病院に電話しろと両親に言うが、母「大げさだよ、一昨日の通院疲れが出たんだよ」

病院に電話すると、すぐに通院しろと言われる。母だけ付き添って病院へ。37度7分だったのが通院したらちょっと下がってしまい、トリアージされ「発熱のある方」のベンチに放置されること2時間。急に悪寒戦慄が来て高熱で意識障害が出た。慌てて看護師を呼んで対処してもらう。すでに歩行ができない状態。車椅子で処置室へ。抗生剤投与2時間、そのままCT検査もやって、終ったのが17時。主治医から入院です。と告げられ、母と叔母夫妻が一時帰宅したのが18時。再び病院に行き、帰ってきたのが20時だった。

母の「通院疲れで発熱」はお腹の中の感染症で、胆汁ドレナージ部分の炎症だったわけだ。病院に電話させて良かった。

5月、2ヶ月の入院を終え退院。緊急入院になると右往左往するから、入院準備をしていた方がいいのでは?と提案すると、「入院したいみたいで不吉だから嫌だ」と言われる。

しかし20日後、いきなり高熱が出て救急外来にかかると炎症が起きているので入院しましょうといわれ、また叔母夫妻を伴って一時帰宅して入院準備をした。夜19時30分に救外に来て、帰宅したのは23時20分だった。事前に入院準備をしていたほうがいいと思ったのは言うまでもない。

しかし看護師さんに「真夜中だから入院準備は明日の朝でも良かったのに」と言われたが、父の性格上、入院準備をしていないと電話で催促してくるに決まっていた。

翌日、面会の帰りに母に再度提案した。入院準備は退院したらすぐにやる。発熱などして通院することになったら、母だけが付き添い、入院が決定したら、私がタクシーで入院グッズを持っていく。と伝えたら、「私も入院準備はしていたほうがいいって思った」そうだ。

お腹の感染症は突然くる。何の前触れもない。体調が悪いなぁ。アッ寒い!寒い!とガタガタ震えだす悪寒戦慄で意識混濁するのだ。

ちなみに私も冷え性でたまーに悪寒戦慄になることがある。冬場に下半身が冷えてしまい、寒いからと布団に入っても温まらず、しまいに悪寒戦慄になってガタガタ震えだす。ホッカイロで急速に下半身を温めなければならない。

父は入院中、叔母夫妻から貰った電気毛布を愛用していた。ひとたび悪寒戦慄が来ると、とにかく身体を温めなければならないのだ。

幸い今週中に予約診察があるので、オキシコドンの副作用がヤバいと相談できる。4月から来た主治医は優しい方で、外来担当日でなくても、父が通院すると診察に来てくれるみたいで両親は喜んでいた。もちろん担当日には早く診てもらえるらしいし、そりゃ父の体力を考慮してくれているとは思うんだけど。

3月に緊急入院した際の対応が酷かったので、今の主治医はちゃんとしているなぁと比較してしまう。

しかし2年前の外科的手術のあと、内科か外科(抗がん剤治療)かを選べたとき、内科の医師はしばらく抗がん剤治療をしないほうがいいと勧めてきた。内科で様子をみましょうと。内科を選んだのは、退院して半年間、体調不良や食欲不振などに悩まされたからであった。

体調が良くなっても抗がん剤治療をしなかったのは父が体調不良に陥ると抗がん剤治療と同じような症状が出るからだった。1ヶ月に一度の診察のたびに吐き気などを訴えてくるのだ、主治医としても抗がん剤治療を勧めれないのは私には理解できる。

しかし、そういうのを理解しようとしない母が「○医師って酷いよね、抗がん剤治療したいって言ってるのにやらせてくれないんだよ」って言ってるのを聞いたとき、抗がん剤治療の副作用を軽く考えているなぁと思った。

今年3月に抗がん剤治療をしましょうとやっとで決定したときは肺に転移したあとだったが、その2日後に発熱。緊急入院となり、ポートは作ったが感染症の影響で抗がん剤治療はできなくなったのが4月のことだった。

やはり副作用がすごいんだそうだ。副作用で身体が弱ると再び感染症にかかるリスクが倍になるという。

抗がん剤治療の副作用は吐き気等、簡単に考えていたが、かなり色々な症状が出るというのを母が理解したとき「やらなくて正解だったのかも」と言った。以前の主治医の判断は正しかったのが証明された。

今の父の副作用も同じようなものである。入院中は父が可哀想だと早く退院させて、家で過ごしてほしいとケアマネや訪問看護をいれて、緩和ケアの体制を整えたが。

今や母が根を上げそうである。毎日父に振り回されている。家で過ごしてもらいたいって言ったの自分だけど、入院しているほうが意外と気が楽だったなぁ。だって🙄

退院して元気になるような病気ならまだいい。しかし父はがん患者であり、病状は進行している。副作用が酷いなら主治医に相談して薬を変えてもらうのがベター。勝手に薬をやめてはならないのだ。

そういう判断ができなくなってきている母もまた、ちょっとやばいのかもしれない🙄