なんでもかんでも

 

土砂災害でお亡くなりになったのは市の責任ですって、損害賠償2億円の記事読んだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/56a28363de29bd379cf1ec5ba4ff591e8529b29a

この方の家族は親族が所有する崖下のおうちに帰省していたところ、災害にあったらしい。

当時は大雨で、適切な避難勧告を早めに出してくれていたら、家族は助かったはずだ!市が悪い!の一点張りです。

確かに、この被害にあった家屋は親族所有のもので、亡くなった家族はいつも住んでいるわけではないから、ハザードマップがあったにしても知らなかった可能性はある。

しかし所有者は裏に崖があり、大雨で土砂災害があるかもしれないことは知っていたはず。山側の部屋に寝ていた家族だけが亡くなったということだが、言ってはいけない気がするが運が悪かったとしか言えない。

たぶん市が避難勧告を出しても、「土砂崩れなんかおきたことがない」とほとんどの人は逃げないでしょう。よくニュースで見るけれど、大雨で避難所を開設しても、自主避難するのはごくわずか。

最近の雨の降り方は本当に異常だと思う。少しでもおかしいな、と思ったら自主避難をするべきだと思う。

市の判断を待っていたら遅いと思うよ。

 

2021年、下北半島に豪雨が降ったのは8月のお盆の頃だった。1日を通して大雨で、時折バケツをひっくり返したような雨の降り方をしていた。午前2時頃、防災アプリのアラームが鳴った。近隣の川が氾濫危機だという。

慌てて上流のライブカメラを見た。流れてきた木々が柵にひっかかっていたし、濁流が暴れまわっていた。

下流ライブカメラはあと1メートルで地上というくらいの高さまで水位が上がっていたが、

その時間までに市から一切情報はなく、消防団も動いている気配はなかった。水増ししたら、どうしようと思い朝まで眠れなかった。

朝になって、大畑町の小赤川橋が土石流で崩壊したニュースが飛び込んできた。やっぱり雨は山に降ったんだと思った。後日、近隣の川付近に住んでいる人が床下浸水したという情報も聞いた。

まぁこの川はね、大正時代に土石流やって砂防ダムはできたけど、また平成時代に氾濫。中流に放水路ができたあと、安心安全って、元田んぼだらけだった川側の土地が宅地開発されて、新しい町ができたけれど。どこが安心安全なの?

過去に氾濫した川は、いくら人間がダムや放水路を作ったところで安心安全にはならない。山に大雨が降れば、もう川は暴れるだけだ。

昔、浸食被害で崖が崩れ始め、崖上にあった家屋から立ち退けという勧告があったのに、住民がいなくならないっていうのを聞いたことがあった。その後家屋が崩れ落ちたとかは聞かなかったが、今でも崖上の家屋を見るたびに「よく建ってんな🙄」と思ってる。

市のハザードマップをよく見てる。自分ちにいるなら、川の心配だけだけど。もし出先で自然災害に巻き込まれたら、どう対応するのが良いのか。

住民に聞いても、たぶんちゃんと理解している人は少ないよね。

そういえば、風間浦村の住民があの豪雨の際、朝方に家の裏の崖から水が流れてきたのを見て、「あぁこれお祖母ちゃんが言っていたやつだ」と避難したら、その後に土砂崩れがあったという九死に一生スペシャル。ちゃんとお祖母ちゃんの話を聞いていたおかげですね。

ちなみに風間浦村に向かう国道、よく落石してる箇所があるんだけど、崖には金網みたいな防護ネットがしてあるんだけど、あの岩とかどっから飛んでくるの?いくら崖や崖下を人間が補強しようが、自然災害には太刀打ちできないんだよ。

 

地震は予知できないけれど、大雨や土砂崩れはいきなり来るわけではないから、自分の命を守る行動をしよう。市に任せていたら、どうなるかわからない。

 

能登半島地震のニュース見るたび、まだ1ヶ月も経っていないのに、倒壊した家屋の撤去作業が行われていないとか、漁業の再開とか、まだまだ先の話でしょうっていう話題ばかりなのが嫌だ。

漁業は海岸が4メートルも隆起して、港てしても使えない状態だし、水道・電気が復旧しても建物が壊れていて、どうしようもないし。

道路は直りつつあるけれど、線路はまだダメだろうし、早く再建をと願うのはまだ尚早なのではないのだろうか。

東日本大震災のその後を忘れたのだろうか。まぁ被災者以外はもう忘れただろうけれどね。

自然災害は恐ろしい。私達が住んでいるのはその自然の真っ只中だ。災害に巻き込まれないようにするには、自分のいる場所がどんな場所かしっかり知っておく必要がある。

自然災害の前に人間はただ無力でしかないのだから。