久しぶりに昼寝、よく寝ましたがお盆らしい、ちょっとホラーな夢を見ました。
部屋の模様替えをしようとしている。ファブリックはこれにしたらいいんじゃない?母の知人がカーテン生地を持ってきた。
でも、ここ洋間でしょ、これはちょっと合わないかも。
大丈夫、実はこの隣の部屋に和室があって、そう、その襖の向こう。と襖を開けたら、6畳ほどの和室があった。この部屋をベッドルームにしようかなと考えてるんです。
その右隣の襖を開けると…階段が現れた。
部屋はこれだけ?と母の知人
「これは内緒なんですけど、実はこの襖の奥にも部屋が繋がっていて、亡き祖母の部屋があるんですが、亡くなったときから封印されてあるんです。」
奥の襖を開けると、廊下が現れ、さらに奥に部屋があるという。廊下から西側を見ると、雨に打たれ朽ちた屋上が見えた。
あれ?今、人がいたような。私は奥の部屋に行った。奥の部屋は正方形の和室が縦に3つ重なった形で、それはそれは広い空間であった。
人の気配がしたのは1番手前であった。別家の叔母様とその孫が何かを持って出てきた。それはお祖母様のですよ!と咎めると、
「ふん!亡くなってもう何年も経つのにこういうのはね、使ってナンボなんですよ」
孫の手にあったのは折り紙や紙で出来た人形だった。呪われなければいいが。
さらに奥の部屋から何やら声が聞こえる。祖母が寝室として使っていた部屋だ。
別家の娘が着物姿でまねきねこ相手に何やら呪文を唱えている。
辞めなさい、それはお祖母様が大事にしていたまねきねこですよ!私は声を張り上げた。
娘「亡くなったのに、まだ大事にしてる意味がわからない!こんな家、潰れてしまえばいいんだわ!」
別家は事業が上手くいかず衰退の一途を辿っているというが、本家を恨むのはお門違いだ。
見ると、娘の抱えていたまねきねこから女の子の声がする「タスケテタスケテタスケテ…」
あんた、いったい何をしたの!
娘「あぁ?これぇ?猫を殺して、まねきねこにしてやったのさ!本物のまねきねこだ!本家に災いあれ!」
まねきねこの中に〇された猫が入っているという、なんと無惨な。
どうしたらいいんだろうと思っていたら、娘の様子がおかしい。四つん這いになり、唸り声を上げ始めた。あらあら何かに憑かれているわ。
物音を聞きつけて、別家の人間達がやってきた。これはいったいどうしたことか!と私を責めたが、まねきねこの影響ですと説明すると、
「ひぃ、あのまねきねこは…!」
「なんと、おろかな…」
別家の人間はたじろいだ。まねきねこの本来の中身は実は魔物で、お祖母様が封印していたのだが、それを娘が解き放ち、そして自らを依代として憑かれてしまったようだ。
私は別家を促し、娘を連れて行かせた。あとに残ったのは哀れなまねきねこだった。このままにしてはおけない。こういうときお祖母様がいてくれたら…
そう思いながら夢から覚めた。誰の話ですか?うちは本家ですけど、祖母はそういう力を持ってなかったですし、夢のように広い御屋敷ではありませんでした。まねきねこの中の猫はどうしたのかしら?続きが気になる夢でした。