訪日外国人にイタコの口寄せが人気だという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8be945f3e8501067f73b3225b0b177a5457c4ed2
イタリア人がわざわざ日本に来て、亡くなった人を呼び寄せるなんてできっこないだろう。無理がある。
イタコの口寄せは恐山大祭(7月20~24日)にだけ県内から出張してくるらしいが、最近イタコが減ってきて、高齢化もあり恐山まで来れるイタコは少なくなったようだ。
しかし記事のコメント欄見たけど、昔のテレビ番組に出てきたイタコが有名人を口寄せして、それから信じなくなった人が多数いたっけ。
イタコで遊んじゃダメだよ😂一応、霊媒的なものなんだから。本当だと信じたいのは、亡くなった人と話がしたいと思っている残された家族。
下北半島は昔から、「死んだらお山さ行ぐ」と言われてるくらい、当たり前だった恐山だけど。
要するに死んだら、どこに行くか、ってじゃあとりあえずお山に行けばいいんだっていう、昔からの刷り込み。
かといって、お山に行って亡き親族に話しかけてみても、「そこにたぶんいるだろう」という思いだけだろう。
ちなみに祖母は亡くなった祖父や孫とか、何人か口寄せしてもらったのカセットテープに録音していた。小学生のとき聞いてみたけど、すごい津軽弁で全員、同じことしか言ってなかった。
名前と生年月日、亡くなった日を教えたあと、うんにゃらかんにゃらって呪文喋って
「おぅ、おぅ良ぐ来たな、わいは元気だして、安心しろ」
って、別に口調も変わりはしない、19歳で亡くなった孫も祖父もみんな同じ内容だったの覚えてる。
小学生ながらに「なぁーんだ🤪」って思ったよ。
ちなみに祖母は未婚の娘が産み落として、実家に預けたままの孫を可愛がるどころか痛ぶって、最後は白血病で19歳くらいで亡くなったの、恨まれるのが嫌で熱心に供養してたらしい。
だから恐山に行って、孫の口寄せを頼んだ。孫は「私は元気だよ、おばあちゃん心配しないで」的なことを言って、祖母が一安心したって聞いたときは、
イタコという存在は、亡くなった死者より、生きている残された家族のためにあるんだなぁと思った。
しかしなぁ死んでるのに、「私は元気だ、こっちでよくやっている」って、おかしくないか?あの世で元気に暮らしている設定なんだろうなぁ。
そんな祖母も亡くなって9年たった。たまに夢に見ることもある。
祖母が亡くなって3年ほど経ったときに、亡き祖父が夢に出てきた。
ちなみに祖父は父が高校生のときに亡くなっているので、私は生前の姿を知らない。
昔の部屋に軍服みたいな格好をした男性が2人、あぐらをかいて座っていた。
1人は遺影で見たことがあった。祖父だ。
「おじちゃんですよね、初めまして、私は孫の〇です」自己紹介をしたら「知ってるよ」と笑った。
一緒にいたのは祖母の弟Mさんだという。早く亡くなったので、こちらとも面識がなかった。
「そういえば、おばあちゃん、3年前に亡くなったんですよ。会いました?」と聞いたら、
祖父「え?やばい、まだ会ってないわ」
大叔父さん「俺はもう会ったよ。」
死後の世界は広いのかな?できるだけ早く祖母と会うって言ってたけど、会えたかな?
イタコに頼らなくても、夢で会えるよ。でも現代社会、みんな忙しくて夢を見ない人ばかりらしいって、本当はすぐそばにいるのにね。
ちなみに東北地方じゃ、死んだらお山に行ぐ。は当たり前らしいけど、必ずしも恐山に来るわけじゃないと思うんだけど、違うんかな?
イタコの口寄せ目的だったら恐山に来るのはわかるけどね。GWのイタコがいない時期に毎年供養に来ているという関西方面の方がニュースに出てて、なぜわざわざ恐山に?と思ったのよ。
お母様の供養だと言ったけど、東北地方出身でもなく、むしろ関西方面。
関西にも霊場あるでしょうし、お墓参りをした方がいいのでは?まさか恐山でしか供養できないと思っていたりして。
かなりの年配者だったけど、故人を思う気持ちが大事であって、恐山に来なくては供養にならないと思っているのなら、それは間違いだと思う。
まぁ恐山はもう観光地化されているので、ハッキリ言って、宗教施設という名のテーマパークです。
晴れた日は宇曾利山湖がエメラルドグリーンで、すごくこの世ではない絶景が楽しめる。
あ、そっか、宇曾利山湖は天国だったっけ。酸性で住んでる魚はウグイだけ。最近は熊がよく出るみたいで、大畑方面の山中で熊に襲われたって先月あったばかり。
訪日外国人に人気って言ってたけど、数年前、アメリカ人女性が恐山を研究しているといって1ヶ月くらいむつ市に住んでいたことがあったよ。
何を調べてるか聞いたら、民間信仰とか宗教とかだった。イタコには興味が無かったような気がした🤔
恐山は昭和半ばくらいまで、民間信仰の場だった。5月の地蔵講や10月の秋詣りには家族親戚が一同にお山に集結。家内安全や五穀豊穣を祈願して、まるでお祭りのようだったと。
今みたいに県道や市道もないから、林道を通って山道を進んだらしい。
脇野沢・川内方面、大湊・城ケ沢方面、田名部方面、大畑方面、東通村方面からたくさんの人がお山を目指した。
城ケ沢から伸びる林道の先に誰かが建てたかお地蔵様があるとか、大畑からの山道にも地蔵様があるとか、人々が山を目指した痕跡は、もう木々に覆われて見えなくなってしまった。
今や熊が出ちゃうから、山歩きしたら自殺行為だしなぁ。でも、歴史が消えていくのを黙って見てるの忍びないね。
イタコは嘘か誠か?なんて自分が一番信じたいものを信じればいいよ。
イタコは恐山の営業じゃないから、あれは個人営業なわけで。イタコに会いたい人は八戸に行ったらいいよ。
下北半島にはイタコはいないし、恐山にも下北半島にも住んでいない。シャーマンの修行もやってない。
現場からは以上です。