あれこれやっちゃう話

 

先月、岩手に住む伯母から母に連絡があったらしい。肺がんが見つかったという。

来週検査入院するけど、わかったらまた連絡すると言われたらしい。

1月に亡くなった叔父は肺がんだった。

伯父も昨年から体調が悪くて、仕事を引退したと聞いていた。

 

うちの父も昨年胆道癌の手術をしたが、高齢者でもあり抗がん剤治療はしていない。

 

その伯母から久しぶりに連絡があったらしい。癌の大きさは1.5cm、手術が可能ということだった。

昔、肺炎を起こし入院したことがあるようで、その時の細胞が腫瘍化したらしいのだが、父も最初は肺がんの疑いがあるとか言われて、母がいろいろネットや看護師から情報を集めてたけど、

 

タバコを1回でも吸ったことがある人は絶対癌になる、っていう恐ろしい情報を聞いてしまった。副流煙もヤバイって聞くよね。

 

伯母、財力と時間があるので、いろいろ本を買ったり読んだり、癌に効くという食材を取り寄せたりしているみたいでさぁ…大丈夫か、もうかなりヤバイんじゃない?と思ってたら、

医者を信じず、なんちゃら博士がおすすめする食材を母にも勧めてきた日にゃ…家族は誰も止めんのかいな!

 

癌にはこういう食材がダメで、全部摂取するのやめた、玄米が主食でと力説してなかなか電話が終わらない。

 

母がうちは雑穀米だよ、と言ったら

「雑穀…それならいいんじゃない?でも白米は絶対ダメ!」と聞き耳立てなくても、受話器から声が漏れるほどの力説。うざい。

 

というかさ、そういう食事をしてきたから癌になったと思い込んでいるけれど、実際は昔からの生活に原因があるでしょって話。

伯母はキャリアウーマンで、寝る時間も惜しみ、食事はほとんどサプリメントで栄養を取っていて、食卓に座ってゆっくりすることもないと聞いた。そんな生活をしていたら、そりゃ病気にもなるでしょ、って話。

膵臓癌みたいに見つかったときはだいたいステージ4、余命は半年とか言われてるわけじゃない。

 

癌が見つかって焦ってしまい、まだまだ長生きしたいから、民間療法にハマるのが1番ヤバイ。

今や家族全員で玄米菜食を始めたらしいが、(;゜∀゜)イヤイヤイヤイヤ...孫が可哀想だからやめたれよ。

それでも伯父が夕食後のアイスクリームがやめれなくてね。と伯母

(;゜∀゜)イヤイヤイヤイヤ...それが1番ヤバイじゃん。慌てる母

 

乳製品は癌に1番悪いから、牛乳とかヨーグルトをやめたって言いながら、アイスクリームをやめれない伯父かわいいけど、せめて1週間に1回くらいに減らしたほうが良さげなのは、

アイスクリームの種類にもよるが、発熱して食欲がないとき、食事の代わりになるくらい栄養価が高くて、カロリーも高いからだ。

 

アメリカ発祥の糖質制限ダイエットだって、肉食系が多いアメリカ人のためのダイエットで、痩せるけれど体臭がキツくなるっていう噂もある。

 

私が糖質制限という言葉を初めて聞いたのは32歳くらいの時だ。

同僚が糖質制限ダイエットをテレビで見たとかで、ご飯を抜くだけだからと始めてみたらしい。

へぇ、そんなのあるんだ。でも私ご飯好きだから無理だなぁと、ネットで糖質制限を調べてみたら、

 

白米のほか、小麦粉を使ったものはすべてNGと書かれていた。

 

糖質制限ダイエットを始めたという同僚が、昼ごはんに食べていたのが食パン(6枚切り)にチョコレートスプレッドを厚塗りして食べていた。

 

(;゜∀゜)イヤイヤイヤイヤ...△△さん、糖質制限ってパンとかうどんとか小麦粉を使った食品もアウトらしいっすよ…と伝えると

 

同僚「ご飯もダメ、パンもダメ、うどんもダメって言ったら、何を食べればいいのよ?」と激怒

 

そのままの勢いで食パンを6枚食べきって、チョコレートスプレッドをプリンみたいにガツガツ食べてしまった。

 

同僚の糖質制限ダイエット、これにて終了。

 

その10年後。糖質制限のいろんなレシピがネットに出回ったので厚揚げや油揚げを使った料理を作ってみたり、ご飯を我慢してみたけど、豆腐は2週間ほどで飽きてしまった。痩せたかどうかはわからないが、食事療法は合わないと思った。

 

問題は〇〇が良くないではなく、食べる量を減らしたり、運動したり、変な民間療法にハマらないことかもしれない。

 

今、母がハマってやっている体操があって、今日それを勧められたんだけどね。

 

母の知人が通ってる整形外科医院の医者から教えてもらったという、ふくらはぎの筋肉量アップ方法。その場足踏み30秒だったかな、動脈硬化を防げる(かもしれない)体操なんだそうだが、

 

知人さん、ウォーキングはおろか、生活はすべて車、ほとんど家から出ないらしい。って、あんまり運動しないから、医者から体操を勧められたんじゃない?

それをウォーキングしたり農作業する私と母に勧めてくる意味のなさよ。

 

私も病気が見つかって早11年。生理があると悪化するといわれ、低用量ピルで生理を止め、今はジエノゲストという薬を飲んでいるが、完全な閉経を迎えても、更年期障害で体調不良になったり、元気なときはあまりない。

更年期障害は45~55歳までの10年間続くと言われ、最近は頭痛、めまい、たちくらみ、吐き気に悩まされているけれど、横になって休むしかない。

休むと、何もできなくなってしまうけれど、自分の身体にちゃんと向き合うことで、また頑張れるのだと思う。

 

私も20代後半のとき、アレルギー体質を改善したくてマクロビオティック(玄米菜食療法)を試したことがある。

いろんな本を読んだが「〇〇は悪」とか書かれていて、純粋な人なら信じてしまうような情報が載っていた。

マクロビオティックは発案者が日本人で、アメリカに逆輸入して流行ったのが、その後日本で流行ったと言われている。と読んだ気がする。

しかしながら、日本は島国で昔から魚介類もだし、肉食文化もあったのに、マクロビオティックの本はそれをすべて否定してたの、ちょっと怖かったな。

 

ちょっと深みにハマる前に抜け出したけど、伯母みたいに何でも信じちゃう人にはヤバイなぁって思った。

 

玄米菜食が悪いわけじゃない、良いところは取り入れればいいけれど、あれはダメ、これもダメ、〇〇博士が言ってましたとか、何にでもすがるの、自分の病気を受け入れていないの丸わかりで、不安でしかない。

 

みんな、病気で大変だけれど、病気のことばかり考えないで、やりたいことをやって、伸びのび生きていくのが1番いいんじゃないかな?って思う今日この頃。