イタコの口寄せカセットテープ

 

昨日、訪日外国人にイタコが人気っていう記事を読んだけど…という話を母にした。

イタリア人が来ても、イタコは通常に南部弁や津軽弁で話すだろうし、ってか、青森県民間信仰がイタリアに通用するのかなぁと疑問点をぶつけたら、母は「恐山に観光客が増えるのはいいことじゃない」って言ったけど。

実際、バスツアーが主流の時代(コロナ禍前)は恐山を観光し終わったら、ツアー客は浅虫温泉不老ふ死温泉に行っちゃうから、下北半島にはあんまり恩恵がないんだよね。

今はマイカーで来る観光客が増えたけど、市内が潤ってるかどうかは不明だ。

 

いや、あれ(イタコは)民間信仰だから、恐山菩提寺とは関係ないし、そもそもイタリア人の宗教って、キリスト教だっけ~?みたいに話してたんだけど、母から

 

「あれ?あんたもしかして、イタコを信じてないタイプ?」って言われて、何を今更って思ったよね。

母から、だってあんたムー愛読者だし、本当にあった怖い話とか好きだし、霊感あるみたいで変な体験よくしてるじゃん、イタコみたいな世界を信じていると思ってたと言われた。

 

いや、昔ね、小学生のとき、祖母が大事にしてたイタコの口寄せカセットテープを聞いてみたら、降霊したはずの全員が同じことを話していて、幼いながらにこれは詐欺だなとわかっちゃったんだよ、と告白したら、

 

母「あー、そうだったんだ。あのテープ、婆ぁがいつも大事にしてたよねー。聞く度に泣いてたけど…」と語り出した。

母は昔、祖母(姑)に連れられて、親戚一同と恐山にきて、イタコが降霊するのを間近で見たことがあるそうで、

降ろしたい人は 男性か女性か?等

亡くなった時の年齢とか事細かく聞かれるんだそうな。質問したいこととか、かなり詳しく説明させたあと、降霊が始まるらしいんだけど。

ほとんど祖母がプライベートなことまでさらけ出した内容をうまくまとめて、話すらしくて、若かった母は「詐欺じゃん」って、思ったらしい。

 

これの手法で、同じように霊感商法していた男性を知っている。

むつ市の某地区で「下北半島のイタコ」と名乗って活動していたらしいが、イタコというのは「女性の巫女」を指す言葉であり、男性がイタコを名乗るっていうのは無知も程がある。

 

私がその話を聞いたのは25年前なので、今も存命しているかはわからないが、

友人の彼氏のお爺さんが病気になり、病院に行ったが90歳を過ぎていて、手術も治療もできないと匙を投げられたのが悔しくて、よく当たると評判の霊媒師?を紹介されたという。

お爺さんの名前と生年月日を見た霊媒師は、「よく来ましたね、もう大丈夫ですよ、お爺さんは長生きします」と、まず友人を安心させたらしい。

 

すごいんだよ、生年月日だけで何でもわかっちゃうんだから。

 

って、(´・д・`)ウワァ...ってなったよわたしゃ。

医者から匙を投げられて、余命が何ヶ月って言われたけど、まだ死んでほしくない。何か出来るはずって、だからといって霊媒師って意味がわからん。

 

医者でもないのに「大丈夫、良くなりますよ」って目の前にいる相談者を安心させただけの詐欺師じゃないの。

それで1回3000円。安いんだって。イタコと同じ価格だね。

お手製の御札ももらったけど、これは無料で貰った。また行くつもり。って完全にカモられてるじゃん。

 

友人が霊媒師に傾倒していって、おかしくなり始めたので距離を置いた。

後から聞いたら、余命何ヶ月のお爺さん、その後半年くらいで亡くなったみたいだけど、友人としてはやり切った?感があって、亡くなったことを納得してたみたいだから、アレだけど。

「治る」とか「長生きする」とか当たってないけど、最終的に友人とその彼氏が「死」に向き合って、お爺さんと最後の日まで一緒に過ごせたのは良かったみたい。

 

やっぱりイタコや霊媒師って、わからん世界だ。自分が見えない世界だから仕方がないけれども。

まぁ私は降霊などしなくても、夢の中で亡くなった人に会えて話もできるから、そういうものに頼らなくてもいいっていうわけで、みんながみんなそんなのできるわけじゃないのだって、わかってるつもりなんだけど。

 

イタコも霊媒師も、最終的には生きている人のための最後の拠り所なんだなぁ。と私は思う。

 

でも私、霊媒師とか名乗って活動してる人に、とあるスーパーですれ違ったとき、イタコに感じた嫌な感じみたいなのを察知しちゃって。何だか嫌な感じの人間だなぁって思ってたら、あとからあれ有名な誰それさんよ、って、

 

あぁ゛?あれが有名な~ぁ?嘘だろ😬

神の使いだかなんだか知らねーけど、神の使いが毛皮なんか着るかよフツー

 

って思ってしまった。ありゃタダの金の亡者だよ。

 

ちなみに同じような嫌な感じを察知した元友人は、やはり嫌な女でサイコパスだった。私が嫌な感じを察知するの、もしかしたら第六感なのかも🤔

 

あんまり役に立ってないけど🤭まぁ、変な輩から身を守るにはちょうど良いのかもしれませんね。