徒然日記〜夢はかく語りき〜

夢日記だったり、最近あった話など。

学習能力がない

 

学習能力がない、それは父のこと。高齢者だし仕方がないかもしれないけれど、1回やって失敗したら、そこから何かを学ぶと思いきや、全然。繰り返しては「何故こんなことに?」という状態になっています。

がん患者で今は自宅療養をしているという形。お腹で感染症が起きると、いきなり高熱が出て、炎症具合によっては再入院と言われているのですが、体調がよい日は庭仕事や書類整備をしたりしてしまうのです。

本人曰く「体調が良い日はできると思い込んでしまう」と言います。しかし頑張りすぎてぶっ倒れるを何度繰り返しても、やめようとしないのは何でなんだろう🤔

 

2年前に胆嚢がんの手術をして、その後の1年半は通常に生活していたのですが、今年1月黄疸が出て、緊急入院。それからは入退院を繰り返しています。

4月から主治医が変わり、退院して家で過ごしたいという父の願いを聞いてくださり、治療も緩和ケアに移行。ケアマネや訪問看護をつけて、いざ自宅療養!と思いきや、本人はお腹から出ていた胆汁ドレナージバッグがなくなったおかげで、何でもできる!もう大丈夫と思い込んでしまったようです。

その思い込みは強すぎて、退院前に主治医にお願いして、「今度発熱したらまた再入院になるので、自宅では静かに暮らしてくださいね」って言ってもらったんだけど、効果がなかったのは、やはり自分ががん患者だってことを忘れているのではなかろうか。

しかし父の「今日体調がいい」という日でも、元気100%の人と比べたら、たぶん60%くらい。それを作業して5%または0%くらいまで落ち込ませ「疲れた」といってベッドに横になり起きたときには食欲が減退しているのだ。

午前中に寝た場合は昼食が、昼寝の場合は15時頃に食べるおやつの影響で夕食が食べられないと言う始末。

先週胃もたれで内科に通院して、胃薬を変えてもらったばかり。昨日の昼食は何でも食べれる!と言っていたが、夕食はご飯を見ただけでもう食べないの一点張り。

主治医がエンシュアHという経腸栄養剤を処方してくれたけど、これを飲んでればご飯を食べなくていいと勘違いしたみたいで、余計にご飯を食べなくなった。しかし一缶で375kcalあるとしても、成人男性の1日の摂取カロリーには程遠い。あくまでもエンシュアHは足りない栄養を補う程度なのだが。

健康のバロメーターを測るのが大便である。父が処方されている薬には便秘になるものが多く、もちろん整腸剤も処方はされているが効き目が弱いのか、出ない日があるという。出したくて躍起になるけれど、ご飯を食べなければ、出るものも出ないよね。

訪問看護師に相談したら、出ない場合は掻き出すことをやると言われたそうだけど、父はそう言われても想像ができなかったようである。看護師に下剤を貰って飲んだら、ちょっと出たそうだけど🤭 

母が「4錠も飲んだのに全然出ないんだよ」と言ったとき、そりゃあな、ご飯を食べてればモリモリでるよ。と何を今更状態で話したら、「あーそっか!なるほど!」って母は疲れ切ってしまってて考えられなかったようだ。

大便の主な成分は水分だという。食べ物のカスが2割、水分は8割だというが、食べ物がほとんど水分の父にとって、今何が出ているのだろう。

ご飯は茶碗一杯を雑炊にしたものを3回にわけて食べている。ほとんど水分だよな🙄 消化はいいがカスとして残らない。大好物のフルーツはよく食べるけれど、水溶性食物繊維だし、今やほとんど固形物を食べてはいない。

 

ネットサーフィンしているとき見つけたのは「がん患者は自ら絶食して命を縮めている」の文字だった。作業をして疲れて、食事を拒絶する。なんのための食事か。父は免疫力がほとんどない。退院後の生活を見守られている状態なのだ。

確かに病状が悪化しているのを4月から伝えてはいない。今を生きることを精一杯頑張って欲しいからの願いで主治医から、病状を伝えることを阻止されている。

頑張るのも、そのためで後に残される私達のことを思っての行動かもしれないが、それで命を縮めては意味がないのだ。

昨日の夕方、母が庭掃除をしていたら、剪定バサミを持って父が庭に出てきたそうだ。日頃の食事拒否で頭に来ていた母が

「ちょっと!ご飯食べれなくなるんだから、庭仕事しようとしないで!」って叫んで追い払ってたの聞いちゃった🤭 そうだ、気持ちはちゃんと伝えなきゃ、ストレスためまくって身体を壊したら意味がない。

主治医は食欲不振なら入院したら?って言ったらしいけれど、退院したいから病院の食事は無理してでも食べるのが父。これ退院してきた日に食欲ないって言ったからね、最低である。振り回される母の身になって考えないのも昭和男子の特徴である。

父が元気?な日でも大人しくしていて欲しいと思う今日この頃。