あの世とこの世の狭間

 

昨夜、録画していた「ハンドメイズ・テイル」を見る。ちょうどセリーナが出産するシーン。あれ、これ、何かに似ている。

あ!ミッドサマーで過呼吸になるシーンだ。引っ張られそうになったので、慌てて早送りする。すごいシーンだったが、申し訳ない。あの手のシーンは呼吸を乱すのだ。

そんなこんなで過呼吸になりかけてしまい、ちょっと不安定になり、眠気が来たのにちっとも眠れない。

 

たぶん眠れたのは2時すぎ。雨の音を聞きながら、弱い雨で良かった。

 

昔の家。朝のゴミ出しにいこうとすると、大雪で家から出れない。やっとで道路まで道を確保。ゴミ出しを終えて戻ったら、仲間が雪かきをしてくれていた。仲間といっても、全然知らない人達。その中にシャベルを持った憧れの人がいた。

みんな、雪かきありがとう!家に入ったら、そこは家ではなく学校のトイレ。雪かきで汗をかいたから着替えたいと思ってたら、パンパンのバッグが現れる。中を確認したら上着だった。早く着替えて戻ろう。

 

廊下の先の教室から仲間の笑い声がする。何かゲームをやっているようだ。あそこに戻る気はない。家に帰りたい。

 

着替えて そっと校舎を出る。今なら午前中のバスで帰れるはず。だがしかし、あるはずの道がなかった。ここは山だと思っていたら、浮遊している島だったのだ!ファンタジーかw

 

下に降りるには2~3人乗りのバケットに乗らなくてはならない。乗り場に来たとき、ちょうど最後のバケットが出る直前だった。お願いして乗せてもらう。

 

地上に来たが、バスに乗るには4つの試験をクリアしないといけないらしいが、面倒くさくて3つの試験を逃げる。

最後の試験は「目」を調べるらしい。「目」を見ると「運命の相手」がわかるという。それだけ気になってしまい、試験を受けたのだが、「運命の相手にはまだ出会っていない」との判定だった。あとは笑顔の検査?歯を見せてニカッと笑った唇の角度を計られた。

バスに乗れるよと合格になったが、どこに連れられていくかわからず、怖くなって逃げ出す。

 

どこかの建物に入った。入口は一つなのに横長で、左奥はずっと続いていて、すごく大きな建物だった。入ってすぐのロビー?にはたくさんの人々が順番を待つかのようにベンチに座っている。みんな表情は穏やかだ。

ロビーの奥にはたくさんの整列された棚が並んでいて、中には書類がつまっていた。図書館のようで図書館ではない。人々のざわめきはない。窓から入る日差しが明るく人々を照らしている。

人がたくさんいるのに、この静寂さはなんと居心地が良いのだろう。辺りを見回すと…高校時代の同級生がいた。スタッフっぽい服装をしていた。

あの奥へ行ってみたい。その方向に同級生がいたため見つからないように歩く。やっとで、あともう少しの場所へ来たのに、べつのスタッフがゆく手を遮る形でやってきてしまう。

仕方がない、ここから出るしかないかと入口に向かうと、さっきまで静かだったのに私の名前を呼ぶ声でザワザワし始めた。

 

え?私の知り合いがいるの?見渡した先に同級生が立っていた。

「ここに来ちゃダメだよ」

なんで?

「ご家族に連絡したから、もう迎えにきてるはず。一緒に帰って」

 

入口を見ると、父がいた。

「おう、帰るぞ。久しぶりに外食でもするか?!何が食べたい?」

焼肉…

「よし!焼肉だな!さぁ帰ろう。」

 

光の玉がブワッと光って、私は夢から覚めた。

 

焼肉…一昨日また叔父がサンチュを山ほど持ってきて、今度こそ焼肉だ!と思ってたんだよね。食欲に救われたのかよw

 

夢に出てきた同級生は6年ほど前に亡くなっていて、あの居心地のよい場所はこの世とあの世の狭間だったのかなと。

 

以前31歳の時にも、夢の中で亡き祖父が出てきた丘に金色の草原があり、すごく居心地の良い場所でね。祖父にここに私も住みたいと言ったら、「家に帰りなさい」と有無も言わさずに追い返されるという夢を見たことがあって、

あとから、あぁあれ、狭間だったに違いないと。当時再就職叶ったけれど、長年働いていなかったせいで不安だった影響かと。

でも、別に死にたいほどの不安でもなかったはずなのに、私の分身は何かあるとすぐに行ってはならない場所へ行ってしまうようになったらしい。

 

加門七海著の「怪のはなし」の中に睡眠時に怪奇現象が多々起こる話が載っていた。やっぱり眠ると無防備になるから、あの世が身近になるということか🤔 

 

ただ毎回、あの世の狭間から帰ってこれているので、帰れなかった場合どうなるかわからない。やっぱり眠ったまま死んじゃうのかな?

 

今回の狭間で私の名を呼ぶ声がした。知人女性に声が似ていたが、まさかね。もう3年会ってないから、どうしているかわからん。

ざわめきの中に男性の声も混ざっていたけど、狭間で他の人に遭遇するのも初めてだった。

 

こんな夢も見たことがある。当時すごく悩んでいた時に見たのが、

 

地面は真っ白い砂、青空がずーっと続いている場所に来た。歩みを進めていくと、ポツンと庵。庵の側には僧侶がいて、中に入れと促している。

中には立派な袈裟をまとった大僧正様がいて、私の悩みに優しい言葉で回答してくれた。目が覚めたとき、あの場所は天と地の境目なのだなと思った。ウユニ塩湖のような神々しい場所でした。

 

会いたいと思っていた憧れの人がモブで出てきたのは嬉しかったけれど、声が聞きたいのでちょっと残念。

モブは登場するだけでセリフが一切ないの。

雪かきシーンはたぶん、あの1晩で1mくらい降ったドカ雪の年、職員総出で病院までの道を雪かきしてる憧れの人をガン見した記憶から紡ぎ出されたのだろう。あの日は3.11同様、忘れることが出来ない日になったから。