ベックという熊の話

 

先日、夢に見た熊の話です。

 

私は妖精が住む森へ行きます。願い事を叶えてもらうためです。暗い森を抜け、妖精の森に軌跡をたどりながら歩いていき、ついに妖精や精霊に出会えました。

お菓子をあげて話をしていると、岩の横に大きな熊がうずくまっていました。耳の辺りを怪我しているようです。

私は妖精に頼んで熊にチョコレートをあげてもらいました。食べるかな?

熊はチョコレートを食べて、ハッとしました。

熊「これは人間のお菓子だね!」

私「人間のお菓子を食べたことがあるの?」

熊「うん、僕は人間に飼われていたんだ。ご飯は果物や野菜だったけど、僕を見に来る子供達からお菓子を貰ったことがあるよ」

熊は自分の半生を語りだします。

僕は小さい頃、母親と離れ離れになって人間に拾われた。人間は果物や野菜を食べさせてくれて、僕を育ててくれたけど…ある日、もう大きくなったから山にお帰りと、山奥に捨てられたんだ。

でも僕は小さい頃から人間に飼われていて、山で生活するすべを学ぶことはできなかった、もちろんエサの取り方さえ知らない。他の熊と縄張り争いもあるしさ、

ある日、お腹がすいて山を降りたら、人間が食べさせてくれた果物があった(たぶん、リンゴ🍎)、その果物は山になくて、久しぶりに食べたから、すごく美味しかったんだけど、人間がたくさん現れてね。

その人間の中に懐かしい匂いの人間がいたんだ。(たぶん飼い主)自分を山に捨てた恨みもあったけど、久しぶりに安堵したね、喜んで近寄ったんだけど、勢いあまって、手が当たっちゃって…そのあとから記憶がなくて…気がついたらここにいたんだ。

とすると…この熊はもう…妖精が悲しい顔をしている。

妖精「熊さん、あなた名前は?」

熊「ベック、僕はベックと呼ばれていたんだ」

妖精「人間よ、あなたたちのエゴの影響です、彼の名前を呼んであげてください」

私は「ベック。よく頑張ったね、もう痛みはないはずだよ」

ベック「ありがとう。僕はもう行くね」そう言って、熊は光の輪に消えていきました。

妖精「人間、あなたは優しいですね。願い事は無事に叶うでしょう」

ありがとうございます。私は山を降りて夢から覚めた。

 

ちょっとというかファンタジー入ってましたけど、熊の言い分はわかる気がしました。

熊は賢い動物です。一度覚えた餌場は何度でも通うそうですし、自分を襲撃した人間もしっかり覚えているみたいですから。

母熊と引き離された子熊は山で生きる術を知らないのは言うまでもありません。

人間に飼われていてはエサの取り方も縄張り争いも知らないのですから、餓死または怪我で死ぬ運命にあります。

 

人間が考えただけの熊の生態はもはや今の熊に通用しません。熊よけの鈴は「人間(餌)いるよ」の合図でしかありません。

苦情を言っている方々は熊生息地で暮らしてみてから、苦情を言っていただきたい。

 

ちなみに今朝方、近所の方から聞いた話ですが。知人さんが熊に襲われたのですが、ニュースで言うところの「命に別状なし」ではあったのですが、爪でズタズタにされた皮膚から膿が出てくるので、そのたびに手術をされているという怖い話を聞いてしまいました😭

熊の爪は雑菌だらけで、どんなに洗浄したり殺菌しても、膿が出てくるんだそうです。

私も近所の方も町に住んでいますが、近くに山がある地域の方は戦々恐々としているとか。

秋田や富山みたいに熊が頻繁に出没はしていないのですが、やっぱり今時期は冬眠間際で苛立っているというニュースも見まして、うちの畑の柿に来るまでには、近隣の柿はたくさんあるから大丈夫だよね?とか話していますが、怖いことに変わりはなし。

 

熊のベックは無事に昇天してくれたけれど、熊を保護するとか、飼う等の行為はやっぱり人間のエゴでしかないと。

からしてみれば、小さい檻に入れられて、エサをくれる人間をどう思っているのでしょうか。

昔、大湊で飼われていた熊は最終的に飼い主を襲って、射殺された事件がありましてね。熊はかしこいとか人間の言葉がわかるとか、やっぱり人間のエゴなんでしょうね。

たぶん、ベックの夢を見た影響は、動物愛護団体の人の記事読んだせいでしょうね、罠にかかった熊を保護して、私達は熊の味方です!とか言いながら、熊の本来いるべき森には返さず、本来の生き方をさせず、檻に閉じ込めたまま殺すんですから、熊は浮かばれないですよね。

 

かわいそうな熊たち。動物愛護って言いながら、人間のエゴを撒き散らしてるのは本当はどちらですか?