父が入院して19日目である。13日にせん妄が起き、大立ち回りをしたので拘束され、14日の主治医との面談で、「せん妄はそのうち収まるでしょう」と言われたが、未だに収まらないのは、肝性脳症のせいだと思われ。
面談の際に、黄疸や腹水の症状があれば、2〜3週間くらいでお亡くなりになる人もいるし、時々1ヶ月くらい生きる方もいると言われ、余命宣告ではないけれど、あと1ヶ月くらいと言われた気がしました。
そこでせん妄もあるし、毎日面会に行っていましたが、日曜日に体力がまだあることを目撃してしまい、明日か明後日かと思い詰めていたものがパァンと弾けてしまい、月曜日の朝に、ちょっとやる気がなくなってしまいました。精神的に落ち込んだけれど、食欲があったので良かったです。
しかし、月曜日の午後に面会に行くと、呼びかけにも反応せず完全な寝たきり。あぁ、やっぱり良い時と悪い時が交互に来るんだろうか、
火曜日は看護師に起こされたら、正気だったのか自分が置かれている困窮を話しだしたそうです。
私が聞いた部分は、父は病気を治すために入院を希望したが、拘束されていると治るものも治らない。でしたが、病気の症状がでてしまうために拘束をしていると説明しても、理解できないのです。
自分を羽交い締めにした男性看護師が苦手だとも話したそうですが、いきなり羽交い締めにしたわけではないはずだし、看護師の報告ノートには、同じ病室の患者につかみかかっていって、静止するために声がけしたら、父が暴れたというので、誰が何と言おうと父が悪いわけです。
だけど、せん妄症状が出ているときの記憶は、正気に戻ったらなくなるそうですから、病気のせいなんだと言われても、父自身は身に覚えがない状態だからこそ、抗議するんだと思います。
今日面会は休みましたが、母から聞いたら、昨夜オムツを外してしまい、大暴れしたので足も拘束されていたということでした。
大暴れした際、足をバタつかせたため、看護師の顔に当たり、骨折まではいかなかったけれど、赤くなってしまったということでした。お腹の拘束は外してもらっていたのですが、どんどんせん妄が酷くなって行く気がします。
早く安らかに眠るようにと願うのは不謹慎かもしれません。でもせん妄症状が酷くなればなるほど、看護師さんたちにケガが増えてしまうのも困ります。
今や私達が面会に行っても、眠っているか、昨日みたいにずっと抗議しているか、まだまだ余力があるんだなぁと思う反面、もうそろそろ肉体を手放してもいいんじゃない?って不謹慎ですけどね。
身体が痛いからさすってほしいって、ずっと病室にいられないし、痛みを訴えれば液状の即効性のある痛み止めを持ってくるだけだと父。まぁがん患者だからなぁ。緩和ケアもあるけど、病院だとそこまではやってくれないよな。
父はステージ4のがん患者だけど、昨日の話っぷりでは「病気が治って、退院できる」と思い込んでいるようだったと母。
自宅療養中に入院したいと漏らすようになった父に母が「次、入院したら退院できないのに、入院したいの?」と聞いたそうだ。入院したい父は「とにかく入院すれば、(身体が)楽になる」と言ったというが…楽になるどころか、せん妄で拘束されるに至るとはね。
看護師さんのケガが軽くて良かった!と言い切れないのは、もしもう病院で診れないから退院してと言われたら、療養型施設は空きがないし、自宅療養は危ないし、どうするんだ?って話である。
父よ、骨と皮ばかりになったのに、どこにそんな力があるんだ…頼むから、もう私達を解放してくれ。
不謹慎だが、もう私達も疲れ果ててきたんだよ。待つのは本当に辛い。